4月12日:西湖釣行記:バンタム・ジジル70で52センチ。
フィールド:西湖
時間:終日(6:30~18:30)
ボート:レンタル(エレキのみ)・オカッパリ
釣果:52cm:1匹
2017年のスタートは西湖の丸美ボートさんから出撃!
今年は遅い春・前日の降雨がどう出るか?
今年初となる西湖本格釣行。年券もGETして気合十分である。
湖畔の桜はまだ咲いていません。
今年の冬はとりわけ寒かったわけではないのですが、
3月終わり~4月はじめにかけては寒い日が続き、
3/26と4/1は積雪となるぐらいの雪が降り、雪代が入ったせいか、
水温の上がりも鈍い状況。
釣行の前日となる4月11日も南岸低気圧の通過で、
最高気温4度と冷たい雨の一日となりました。
3月のうちに甲府では桜が開花しましたが、
こちらはまだまだ梅が元気一杯です。
水温も10度に届いておらず、さてどうなるか、
期待と不安の初釣行となりました。
減水傾向の西湖
いざボートを出してみると湖はかなりの減水傾向。
いつもより60~70センチは水位が低い感じです。
となりの河口湖も、減水が続いています。
今冬はトータルでは雪があまり多くなかったからかな~。
3月末、4月はじめには降ったのですが、1~2月は
あまり降らなかったというのが今年の印象なんですよね。
丸美さんから近い「坂下」の岩場も完全に露出しています。
岩場の両端にある葦の原っぱも完全に干上がっている状態。
西風&低水温を考慮し溶岩帯中心に回る
朝の丸美さん情報では日中は5mの西風予報。
かなり強いのであまり東方面には行かないでねとのお話。
東西に長い西湖は西風が吹くと、東側にある
向浜・前浜方面はかなり荒れる。
安全第一を掲げる自分としてはここは素直に地元の助言に従い、
西風をブロックする溶岩帯中心に回ることとする。
まあ溶岩帯といったら春の定番ですからね。
浅い場所をみて回ったって気づいたことは以下の通り
- 減水の影響かいつもより透明度が低い(濁り気味)
- 波立っているためよく見えないだけかもしれないがヘラボウルも少ない
- 産卵のワカサギが岸近くに寄せられてきている感じがない。
結構厳しい状況である。
そもそも、表層一本に絞ってしまい、ブランBを用意してきていないというのがイカン。
ワカサギが接岸してきていない以上、シャッドなりミドストなりと手はあるでしょうと。
しかし、時は無為に過ぎ、飛行機見物などをする始末。
写真では小さく見えますが、かなりの低空飛行ですよ。
この時間になるといつも飛んで来るので、飛行ルートなんでしょうね。
和田島名物「西湖まもるクン」も飛行機を見上げております。
ひたすらに表層ルアーを投じてみましたが、夕方になりタイムアップ。
水温が日中でも10度に届かず、表層にはちと厳しかったみたい。
ボートの片付けをしている間ヒメマス狙いのお客さんと話す機会があったのですが、
ワカサギはまだ40mとか深いところにいるみたい。
むしろ、ソウルシャッドやハイカットなどのシャッドとか
そうでなければティムコのグリマーセブンとか潜るルアーのほうが良かったかもしれませんね。
オカッパリでリベンジ・マッチを挑む
ボートは帰着時間があるので夕マズメを狙うことができない。
ゼロというのは口惜しいので、マズメ狙いのオカッパリにシフト・チェンジ。
ここで、2017年登場の新ルアー、シマノ「バンタム・ジジル70」が活躍することになります。
と、その前に。。。
バンタム・ジジル70について
西湖を始めとするワカサギレイクで春に活躍する表層ワカサギルアーたち。
(これについては、以前概要と代表的なルアーについて考察した投稿があるのでこちらもぜひw。)
ここ5年ぐらいで普及した比較的新しいジャンルで名作が多い分野なのであるが、
2017年新たに登場したのがシマノ「バンタム・ジジル70」。
2016年からシマノでは往年のブランド「バンタム」を冠し、
ルアーをラインナップしてきています。シマノと言うとリールや
ロッドを得意としてきたメーカーでルアーに本格参入ということで
その本気度が結構話題となっている新ブランド。
世界のシマノが表層ワカサギの世界に殴り込み!とあらば使ってみたいじゃないですかw。
先発の名作表層ワカサギ系ルアーたちとの違いといえば、
- 頭部ジョイントの可動域を大きくとった「ワグロックジョイント」
- 虫チューンを想定したボディの穴
- 表層ルアーには珍しい重心移動システム
といった特徴があげられます。ジョイント構造としては、
OSPのアイウェーバーやTHタックルのボブルヘッドがあるので革新的とまでは言えないかな。
3番目の重心移動は珍しい。
ただこれについては、使う前は「良し悪し」かなあとか自分は思っていました。
メリット・デメリットがあるのではないかなと。
その理由は以下の通り。
風の強い中でやることが多い表層ルアー。
飛距離が出しやすく、キャストしやすい「重心移動システム」は
味方になってくれるはずだけれども、反面、キャストしたあとお尻下がりの姿勢となって、
ワカサギ表層ルアーとしてすごく重要なファクターである
「視認性」が犠牲になるのでは?と懸念していたのも事実でした。
ジジル70の着水時の姿勢
結果から言うとその懸念は杞憂でした。取り越し苦労というやつ。
たしかに、着水後尻下がりになることもあるのですが、その確率は
事前の予想より遥かに低く、25%ぐらい。4回に1回ぐらいでしょうか。
なんだよ大したことないじゃんって思うかもしれませんが、
実はこれってかなり優秀で、普通に設計したら100%尻下がりになるでしょう。
そうでなくても50:50なら優秀かな?、ぐらいに事前予想では思っていました。
ところがかなり安定して水平の浮き姿勢をキープします。あら不思議。
こういう所の設計をキッチリ詰めてくるのはさすがシマノ。
シビアな局面で4回に1回尻下がりになる、この事自体がダメでしょ、と評価する向きもあるでしょうが、
ここまでウエイトボールの動きを制御できている事自体、私にとっては驚きでした。
すごーい!
リベンジ成功!
そんなこともこんなことも、使い込んでみなければわからないこと。
とにかく新製品のルアーですからね。投げて使ってみて良し悪しは決めましょうと、
ジジルを持ってオカッパリに向かいます。
やっぱり最初は重心移動が効いていてよく飛ぶなあと言うのが第一印象。
この安定した飛行は風が強い状況では、アドバンテージになります。
そして前述の浮き姿勢の安定度というのもまずまずということがわかり、
しばらく使い続けることにしました。
まあやはり初めて使用するルアーですからね。
実績のあるジョーダンやデルゼで手堅く行くかと迷いも生じるのですが…
程なくして「ダパン!」というバイト音とともに水面が割れ、
慎重なファイトの末上がってきたのが、
52センチのプリスポーナー
多分、メス。しかし、変なところにかかっているなあとは思う。
ガブーっと噛んだというよりも、威嚇して叩いたのでしょうか。
重くって、オジサン腕が上がりませんw(情けないけれどw)
とりあえずではあるのだけど、なんとか形になってよかった~
とホッとしたというのが正直な感想。
せっかく一日釣りをして答えが出たのとそうでないのは大違いですからね。
そしてジジル70、さらに使い込んでみてどうなのか、
さらに追求していきたいと思います。
重心移動やジョイント構造以外にもキモがありそうな気がしています。
このキモについてはまだ充分な確信めいたものには至っていないので、
これはもっと釣って検証しないとww。