春までにGETしたい!ワカサギ表層系ルアーBEST3!
西湖・河口湖の春といえば「表層系」です(断言)!
定着しつつある表層ワカサギパターン。
ここ数年で大きな広がりを見せる「表層系」ルアーたち。
河口湖・西湖でも春の時期には「爆発的」とも言える威力を発揮します。
「表層系」の名前のとおり、水面に浮かぶルアーを使用するため、
カテゴリとしては「トップウォーター」に属します。
今までの常識では梅雨~夏にかけてが盛期とされるトップウォーターの釣りですが、
この表層系パターンでは水温10度程度の春から大活躍します。
春なのにトップに出ちゃうそのワケは・・・
なぜ、季節外れといえるこの春の時期に
フローティングのルアーにバスがアタックするのでしょう?
キモはこの時期のワカサギの行動にあります。
春のこの時期にワカサギは産卵行動をします。
時期的にはブラックバスの産卵より早い時期です。
いままで深場にいたワカサギは産卵のために
どんどん浅い水深の場所に移ってきます。
産卵を終えたワカサギは弱って水面に浮いてやがて息絶えるのですが、
ブラックバスはこの瀕死のワカサギを狙って浅場にやってくるのです。
この行動を利用した春の表層ワカサギパターンは、
西湖・河口湖だけでなく、桧原湖・野尻湖・高滝湖・亀山湖など、
ワカサギレイクといわれる湖では超強力パターンとして定着しつつあります。
普通のトップウォーターと何が違うの?
通常梅雨(初夏)から始まるシーズンのトップウォータープラグと
春のワカサギ表層系のルアーの違いについて説明します。
- サイズ
- まず、大きさがかなり違います。一言で言うと、
一般的なトップウォータープラグよりも小さくて、細身で、軽い。
産卵時期のワカサギのサイズを模しているため、6~7センチ程度、
そして細身のシルエットを強調するため、3グラム~重くて5グラム程度。
このため、ベイトタックルではなく、スピニングタックルが有効です。 - アクション
- 初夏からのトップではバスにアピールするため、
大きな音や波動でバスにアピールするものが多いですが、
ワカサギ表層系ではほとんどアクションというものをしません。
もともと弱ったワカサギを模しているので、むしろ大きな音や動きは不自然ともいえます。
2016~17シーズンは河口湖でワカサギ大発生、ということは・・・
2016年末からワカサギが良く釣れている河口湖。
年が明けてからはさらに絶好調で多いときには1日1000匹も釣り上げる人もいます。
まさに「大発生」といって過言ではない状況。
コレを書いている2月下旬の段階ではまだ深場での釣果ですが、
水温10度近くになるにつれ、ワカサギたちは浅場を目指します。
春に向けて押さえておきたいテクニックが「ワカサギ表層系」なのです。
極私的!ワカサギパターン表層系最強ベスト3!
ここからは、2016年までに筆者が良い思いをした表層系ルアーを3つ挙げてご紹介します。
それぞれ、良さや弱点があるのでそこらへんも含めてご紹介します。
第3位OSP「アイ・ウェーバー(i-waver74F)」
大き目のサイズが投げやすさをもたらす
衝撃のデビューからもうすぐ5年近くなるOSPの名作。
アイ・ウェーバーには2種類あってSSS(スーパー・スロー・シンキング)と
F(フローティング)が売っていますが、表層系で使用するのはF(フローティング)のほう。
全長が74ミリ・重さも5グラム近くとほかよりちょっと大きいサイズ。
このため私の印象ではでかいサイズが釣れるような気がするのと、
重いため何より投げやすく、飛ばしやすいです。
ただ、本当の強風のシチュエーションでは、この飛びが逆に不利になることも・・・。
(この辺は次のHMKLジョーダンで説明します。)
付け加えると、唯一トリプルフックが2個搭載されており、
フッキングは間違いなくトップレベルです。
なので、初めて表層ワカサギ系にトライするなら、コレをオススメします。
最後にOSPのホームページで公開されている西湖実釣動画を。
並木プロによるテンションの上がる動画ですw。
第2位HMKL「HMKLジョーダン65」
ナチュラルなシルエットとサイズ感
HMKLミノーで有名な泉プロのブランドから発売されている、
HMKLジョーダン。もともと実績の高かったK-Iミノー65のリップカットチューンから
始まったとされています。サイズ感はまさにワカサギそのものといった、
スリムで小振りなルアーです。
重さ的には3グラムジャストといったライト級。
このため、投げやすさと飛距離はほかの2種に軍配が上がります。
が、しかし(ここからがポイント)
この軽さが生きるシチュエーションもあることは忘れてはいけません。
それは、春の時期特有の「強風」。
ややもすると、風の強いときは重く大きいルアーのほうが飛ばしやすいと思いがちですが、
そういうルアーは、風にあおられやすいという弱点があります。
風にあおられやすいと、
- キャストの弾道がフライになりやすい(ライナーにならない)
- フライになると無駄な糸が出る
- 無駄な糸が出ると糸も風にあおられルアーが漂うスピードが速くなりすぎる
といったデメリットが出てきます。
むしろ強風のときは、飛距離を犠牲にしても、
無駄な糸を出さず、ライナーで投げやすいルアーのほうが有利という印象があります。
風が強く水面は波立っている時はわざわざ飛距離を出してディスタンスを取らなくても、
近距離で警戒心無くアタックしてくるので、遠投の必要があまりないです。
よって、自分は風の強いときはHMKLジョーダンを積極的に使うようにしています。
第1位ティムコ「デルゼ70F」
洗練された最新鋭ワカサギ表層ルアー
2015年に発売された、この中では、最も新しい表層ワカサギ系ルアー。
また、このルアーは「西湖生まれ」「西湖育ち」というルーツがあります。
開発にあたっては西湖ガイドの「中田敬太郎」プロが担当。
春の時期はほぼ毎日西湖に浮いているぐらいの人気ガイドで、
西湖のワカサギパターンについては第一人者。
中田プロがガイドでゲストさんに釣ってもらうために作ったルアーで、
だれもが扱いやすく、釣りやすい、工夫にあふれたルアーに仕上がっています。
また、後発ということもあり、
ワカサギ表層系ルアーにありがちな弱点は解消されており、
釣れるポイントを抑えたうえで、良いところはきっちり強調してある、そんなルアーです。
具体的に言うと以下の3点でしょう。
- フッキング
- 表層ワカサギ系はフッキングが難しいという問題があり、
特にワンフックになると「出るけど、乗らない」という問題が出ます。
この問題への対策としてフックの搭載位置を下にずらすため、
特殊なアイを採用し、フッキング率の大幅な改善を果たしています。 - キャスタビリティとサイズ
- 表層で苦しんでるワカサギのサイズは大体5~7センチぐらいの個体が多い。
なるべくこのサイズに近づけたいけれど、小さいと飛距離が出にくいといった欠点がでます。
大きさを7センチというギリギリに抑えながら、5グラム近い質量を確保しており、
ボリュームと投げやすさのバランスも高い最新鋭のルアーに仕上がっています。 - アクション
- キャストした後は「放置」して風や波に漂わせることが多い
表層系ルアー。なので、釣り人自身がアクションを加えることはほぼありません。
なぜなら、弱っているワカサギが急な動きや大きな音を立てることはないので、
波にユラユラ漂っているのがもっとも自然な「あるべき姿」なのです。
この漂い感をだすためにデルゼはあえて「斜め45度浮き」に設計。
安定ではなく、バランスを崩したセッティングを出し、波や風の力をうけて
ロールアクションするように作られているのは、デルゼだけが持つ特徴です。
釣り人目線で言うと、投げやすく、フッキングも優秀なので、
もし1種類だけしか湖に持っていけないとしたら、デルゼを
チョイスするかなーと思ったので、1位にしました。
↓自動フラッシュが作動してしまい、暗く見えますが、
日没ルールは守っていますよ!というキャプションを要する写真w。
メーカー「ティムコ」による中田敬太郎プロによる実釣動画IN西湖、です。
結論:どれでもちゃんと釣れますヨ
あえてランキング形式にしましたが、正直私は全部でイイ思いをしています。
1種類だけしか湖に持っていけないなどということも現実はないわけですから、
好きなルアーを選んでもらうのがシアワセへの近道だと思います。
- 並木プロのファン=OSP好きだから、アイウェーバー
- HMKLミノーの美しい仕上げがイイならジョーダン
- やっぱ最新鋭のデルゼでしょ
そういった理由でチョイスするのもルアー選びの楽しみですよね。
春の西湖・河口湖マストアイテム!
春先にはかなり品薄になるので見つけたらGET!
これらのワカサギ表層系ルアーたち、
ここ5年ぐらいで一気にメジャーになった感がありますが、
やはりワカサギがメインベイトになっている湖で有効なのと、
春~梅雨にかけての季節モノと言えるルアー。
通年有効なシャッドやスピナーベイトなどはメーカーさんも通年生産、
出荷していますが、ワカサギ表層系ルアーは、季節限定生産です。
店員目線でいうと、売れて無くなるのも早く、仮に売れ行き好調で
増産をしようとしても、そのときはすでにシーズンが終わっている・・・
だから次の生産は来年、といったルアーです。
市場からあっと言う間に消えてしまうため、
見つけたらGETしておくべきルアーたちだと思います。
補足:タックルバランスも重要です!
ロングでちょっと強めのスピニングロッドをオススメします。
せっかくワカサギ表層系を投げるなら、それ用に適したロッドをチョイスすると
効果はグンと上がります。具体的には6フィート6インチ以上で
ライトアクション~ミディアムライトアクション
といったちょっと強めのロングスピニングが最適。
時にロングキャストが必要で、キャストして風に流すため、
流れていったルアーの軌道修正は長いロッドのほうがダントツにやりやすいです。
また、遠くでバスがかかることも多いためしっかりと大きな
フッキングストロークがキャッチ率向上につながります。
欲を言えば7フィートぐらいあったほうが有利です。
オススメを1本だけ挙げるとすれば、フェンウィックから2017年デビューした、
エイシス70SLP+J(メーカーサイトはこちら)を推します。
ロング&パワースピンは意外と芸達者ですよ。
とはいえ、季節限定のワカサギ表層系だけのために専用ロッドは・・・
と躊躇するかもしれませんが、ロング&パワースピンは意外と用途が広いので、
ほかの季節のほかの釣りにも有利だったりします。
たとえば
- 夏のスモールマウスの虫パターン
- 野尻湖や桧原湖でのオーバーハングで
夏になると大活躍する釣り。ワカサギ表層に似たパターンなのでイメージしやすいかと思います。 - シャッドの釣り
- シャッドを泳がせるときもロングロッドって
重宝します。泳がせるコースを微調整するときに長竿の便利さを実感するハズ。
ミディアムライト級なら結構重めのシャッド(7グラム近くあるソウルシャッド62DRや62DDR)も
難なく背負うことができます。 - キャロライナリグ
- これも長さを生かして1ストロークを大きく引くことが出来たり、
バスがワームを食ったときも、フッキングの動作を大きく出来たりして使いやすいです。
と言った具合に非常に芸達者。1年を通して使うことができるので、
ロング&パワースピン、持って無いなら1本は装備しておいたほうがいいと思います。