新モーターガイドX5シリーズがやってきた。

すでにご存知の方も多いと思いますが、
レンタルでもボート据付でも人気のエレキモーター、
モーターガイド社のフラッグシップ機が2016年モデルチェンジします。
新シリーズの名前は「X5」

モーターガイドX5

ローパワー、エントリー向けという位置づけで去年「X3」というシリーズが出されたので、
ちょうどそれの上位機種という位置づけになるようです。
それまでの最上位機種「Tour」シリーズは去年までで終了となり、
今後すべて「X5」に切り替わっていくことが発表になっています。

先日日本のディーラーとなるバレーヒルのご担当がお店に来て、
国内初の「X5」を見ることができました
モデルは日本専用モデルとなる「X5-80V-36」
バッテリー2機直列の24V、出力80ポンド、シャフト長さ36インチと
日本ではもっともポピュラーとなりそうなスペックのモデルです。

気になる既存の「Tour」シリーズとの違い

まずは、シャフト

インナーのカラムが金属製から「コンポジット」素材に変更になっています。
色も黒くなっています。
金属製の場合、障害物に当てたりして曲げてしまうことがありましたが、
コンポジットにすることで適度のしなりが生まれ、
ヒットしたときも衝撃を吸収して曲がりを防止してくれているらしい。
またコレに伴い、インナーカラム・アウターチューブとも径が太くなっています。

X3で好評のVRS(可変操舵ステアリング)

次に、X3でデビューして好評だった、
VRS(Variable Ratio Steering)、可変ステアリングですね。
いままでのフットコンエレキはどの角度でも均等な比率で舵角を変えていたわけです。
まあ、慣れていればこれが当たり前だったエレキの世界。
しかし実際は、釣りをするシチュエーションでは微妙な角度調整がほしいですよね。
逆に移動時や障害物回避時などはすばやく大きく舵を切る必要があり、
ポジションによって相反する操作性が求められるわけです。
これを格段にやりやすくしたのがVRS。

VRSの仕組み

カムプロフィールを楕円にするという非常に単純な仕組みらしいのですが、
この効果は絶大で、実釣り場面では「ゆっくり」な舵角変化。
方向変換や緊急回避時には「クイック」に操作できるのは
スペック以上に快適とX3経験者が語っていました。

ヘッドとペダルの素材

ツアーは金属製でしたが、X5からは樹脂製に変更。

モーターガイドX5

金属製のメカメカしさやずっしり感は魅力でしたが、
剛性・耐久性からすれば金属製はオーバースペックなのでしょう。
たしかに樹脂だから割れるとかフニャフニャするというのはこのご時世ありえません。
アメリカ人は合理的ですからね、あっさりバッサリ割り切ります。
ただ、ペダルのサイズとスイッチが大きくなったのは嬉しい変更。
あと価格面でもツアーよりお買い得な価格になるようです。

新マウント

シャフトの径変更に伴いマウントも一新されています。
X3の軽量コンパクトマウントとは一味も二味も違う、剛性感あふれるマウント。
ツアーの大出力モデルに装備されていた「21ゲーター」を思わせますが、
1キロ近くダイエットに成功しており、新世代に突入したことがわかります。

X5新マウント

気になるラインナップ

X5はモーターガイドのフラッグシップモデルの位置づけとのことで、
24V80ポンド以上のモデルとなるようです。
X5-80V-36
X5-80V-45
X5-105V-45(36ボルトモデル)
これにソナー振動子内蔵型が加わる予定とのこと。

(2016年7月更新)
デリバリーが順次スタートしており、
キャリルにもX5-80-36をはじめ、入荷してきています。

価格・スペック・在庫(取寄)状況に関してはこちらからどうぞ!
X5-80シリーズ(24V・バッテリー2基仕様)
X5-105シリーズ(36V・バッテリー3基仕様)

モーターガイド2016年カタログ